たとえば、こんなラブストーリー……ミキ29歳。
短いクラクションの音が鳴る。
振り返ると、見覚えのない車。
誰?と、目をこらしてみると、
昔つきあってた彼の笑顔があった。
「久しぶり」とウインドウを下ろして屈託なく笑う彼。
「なにしてんの? いつ帰ってきたの?」
驚いた私は、つい、大きな声になる。
「先週かな。いろいろあって、
こっちで再就職することにしたんだ」
遠い町に就職を決めた彼と、地元で仕事をしていた私は、
3年間の遠距離恋愛のあと、結局、
別れを選んだ。そして……あれからもう3年。
ひさしぶりなのに、キャッチボールのように
投げ合う会話のリズムが あの頃と変わらなくて、
なんだか切なくなる。 。。
ジャケットのポケットにふと手を入れて、
小さな包みを見つけた私。
「じゃあ、これ。再会の記念」
彼に投げた、ひとつぶのチョコキャンディー。
器用に受け止めて「今度ゆっくり会おう」と言って
走り去った彼。 思いがけないバレンタイン。
私たちのストーリーは、もう一度、始まるのかな?
◇リザンリラックスタイム◇
今日お届けしたナンバーは、
♪ スマイル
/リリー・アレン
♪ノーバディ・ノウズ
/ザ・トニー・リッチ・プロジェクト
でした。