サンゴと「うるま島」
この週末、琉球大学付属小学校3年1組の
子供達や保護者の皆さんと一緒に、
サンゴの植え付け体験をしてきました。
これは琉大付属小3年1組の保護者の皆さんが
学校や塾などでの勉強や習い事以外にも
外に出てもっと広い視野をもってもらうために、
サンゴの保護活動を行っている
NPO法人コーラル沖縄の協力で行ったものです。
その中で、コーラル沖縄の皆さんが
子供達のために話された内容が
分りやすく興味深かったのでご紹介させて頂きます。
まずは、サンゴがいかに海の生き物たちの
生活の土台になっているかということから。
サンゴを中心とした生物たちが
長い時間をかけて作った地形のことを
サンゴ礁といいます。
サンゴ礁が海に占める割合は、わずか0.2%。
しかし世界中の魚全種類の実に25%が
生息しているんだそうです。
そして沖縄近海には、
約450種類が確認されているサンゴの
おおよそ9割近くが生息しています。
サンゴが生きていくためには
キレイな環境が必要なため
生活排水などが出される人間の生活圏近くでは
本来サンゴは育たないとのこと。
サンゴ礁の近くに1
00万人以上の人が住んでいる場所は
世界中を見ても沖縄以外に無いのです。
沖縄の環境が貴重であることが分ります。
サンゴが生息と書きましたが、
ご存じの方も多いようにサンゴは生物です。
簡単に言えば、イソギンチャクなどと同じ仲間で
口や触手もあり海中のプランクトンを食べて育ちます。
「ポリプ」と呼ばれる小さな個体の集まりが
サンゴを形成しています。
またサンゴは褐虫藻(かっちゅうそう)という
植物プランクトンと共生しています。
この褐虫藻が光合成をして、
サンゴやサンゴに集まって生きる生物たちに
酸素や栄養を与えてくれています。
サンゴの生育には欠かせない褐虫藻。
実は暑さが苦手なんだそうです。
地球温暖化が原因の海水温上昇といった原因で
褐虫藻はサンゴからいなくなってしまいます。
これがサンゴの死を意味する
白化現象を招く要因の1つとなっています。
生活排水などの環境汚染も含め
人間のライフスタイルが
サンゴに大きな影響を与えていると言えるでしょう。
海に囲まれた沖縄では、
古くからサンゴの恩恵を受けてきた
お話も伺いました。
今は法律で禁止されていますが、
サンゴ礁によって出来た海岸の岩場は、切り出されて
例えば石垣やお墓、縁側の踏み石などに
建材として利用されていました。
さらにサンゴは、出産したばかりのお母さんに
湧かしたお湯に入れられ、飲まれていたそうです。
カルシウムを多く含むことも、
経験として知られていたんでしょうね。
サンゴは方言で”うる”と呼ばれ、地名にもあります。
人が住む島としては
日本で一番南に位置する波照間島。
果てにある、うる間(土地、空間)ということで
「はてるまじま」となったんだそうです。
本島にも市町村合併で「うるま市」が誕生し、
民謡の中でも「うるま島」という歌詞が登場します。
サンゴと沖縄との深い繋がりが
これだけでも分るかと思います。
また具体的に教えて頂くことで、
サンゴを守る大切さへの想いが
より深まったような気がします。
特に感受性豊かな子供達には、
私以上に心に残ったのではないかと感じました。
「具体的に、分りやすく」って、やはり大切です。



